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子どものむし歯の特徴と有病状況– なぜ子どもはむし歯になりやすいの? –

なぜ子どもはむし歯になりやすいの?

「毎日歯磨きしているのに、どうしてむし歯になるの?」 「子どもの歯は大人の歯と何が違うの?」 このような疑問をお持ちの保護者様も多いのではないでしょうか。 子どものむし歯は減少傾向にありますが、依然として多くのお子さんが経験する身近な病気です。 今回は、厚生労働省のデータを参考に、子どものむし歯の「特徴」と「最新の状況」について解説します。敵を知り、適切な予防策を立てましょう。


1. なぜ子どもはむし歯になりやすい?(子どもの歯の特徴)

子どもがむし歯になりやすいのには、明確な理由があります。主に以下の2点が挙げられます。

  1. 生えたての歯は弱い 歯が生えて間もない時期は、歯の表面(エナメル質)がまだ十分に硬くなっていません。石灰化が進んで歯が完全に硬くなるまでには、生えてから2年〜4年もの時間がかかると言われています。その間は酸に対する抵抗力が弱く、むし歯になりやすい状態です。
  2. 生活習慣(糖分の摂取) 子どもは甘いお菓子やジュースを好む傾向があります。砂糖を含む飲食物を頻繁に摂取することは、むし歯菌の活動を活発にさせる大きな要因です。

乳歯と永久歯、それぞれの注意点

  • 乳歯の時期: 哺乳瓶でジュースを飲む、卒乳が遅い、保護者による仕上げ磨きの開始が遅いことなどがリスク要因となります。
  • 学齢期(永久歯への生え変わり): 自分磨きを始めると、奥歯や生えたばかりの歯に磨き残しができやすくなります。特に、歯ブラシの毛先が届きにくい**「奥歯の溝(小窩裂溝)」**は、子どものむし歯の好発部位です。

2. 子どものむし歯の現状(有病状況)

「周りの子はむし歯なんてないみたいだけど…」と不安になることもあるかもしれません。実際の統計はどうなっているのでしょうか。

  • 全体としては減少傾向 生活習慣の改善や、フッ素入り歯磨き粉の普及により、子どものむし歯は年々減少しています。
  • それでも「学校健診」で最も多い病気 減少しているとはいえ、学校の健診で見つかる病気の中では、依然としてむし歯が最も多いのが現状です。
  • 8〜9歳での罹患率 データによると、8〜9歳のお子さんの約6〜7割にむし歯の経験(治療済みを含む)があります。永久歯が生えそろう中学生以降も、年齢とともにむし歯の本数は増える傾向にあります。

また、むし歯の有病状況には「地域格差」があることも指摘されており、社会環境や生活環境の違いが影響していると考えられています。


3. 今日からできる効果的な予防法

子どもの弱い歯を守るためには、家庭と歯科医院での「ダブルケア」が有効です。

  • フッ化物の活用 フッ素入り歯磨き粉の使用や、歯科医院でのフッ素塗布は、歯質を強化するために非常に効果的です。
  • シーラント(奥歯の溝埋め) 子どものむし歯の多くが発生する「奥歯の溝」を、あらかじめ樹脂で埋めてしまう処置です。汚れが溜まりにくくなり、高い予防効果が期待できます。
  • 生活環境の改善 甘いものをダラダラ食べない、食後の歯磨き習慣をつけるなど、規則正しい生活リズムも大切です。

まとめ

子どもの歯は「弱く」「むし歯になりやすい」特徴を持っていますが、適切なケアを行えば守ることができます。 「8〜9歳で約6〜7割がむし歯経験あり」というデータもありますが、焦る必要はありません。 当院では、お子様の歯の強さや生活習慣に合わせた予防プランをご提案しています。 フッ素塗布やシーラントについても、お気軽にご相談ください。

[石丸歯科医院]