お知らせ

ハミガキ(歯磨き粉)によるアナフィラキシーの発症について

アレルギー①

ハミガキ(歯磨き粉)でアナフィラキシーが発症した件について

 

こんにちは、石丸歯科医院です。

先日ライオン歯科材株式会社さんからハミガキ(歯磨き粉)に関する連絡がありました。内容は『子ども用歯磨き剤でこの半年の間に3件のアナフィラキシーの発症があった』ということでした。

こども用歯磨き剤「Check-Up kodomo(チェック・アップコドモA)」 の安全性に関する情報とお願い :ライオン歯科材株式会社

報告があったハミガキ(歯磨き粉)は『chuckup kodomoA』(下図)という

checkup kodomoA

子ども用のハミガキ(歯磨き粉)で、3症例ともアレルギーの既往があるお子さんに発症しています。上記のハミガキ(歯磨き粉)は当院でも販売をおこなっていますが、今後は購入の際にアレルギーの既往がないかなどの注意喚起を行っていきます。通販などで購入される方は、必ずお子さんのアレルギーの有無等を確認してから使用するように気をつけてください。

アナフィラキシーについて

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーは、重篤なアレルギー反応の一種で、アレルゲン(過敏反応を引き起こす物質)に対する過剰な免疫反応が引き起こされることによって起こります。アナフィラキシーは急速に進行し、重症化すると生命に危険を及ぼすことがあるため、早急な対処が必要です。

アナフィラキシーの症状には、以下のようなものがあります:

  • 皮膚のかゆみや発疹(皮膚および粘膜症状は80~90%の人に発現)
  • 顔や舌の腫れ
  • 喉の腫れや声のかすれ(気道症状は70%の人に発現)
  • 呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)
  • 胸の痛みや不快感
  • ふらつきや失神感
  • 腹痛や吐き気、下痢

アナフィラキシーとアレルギーの違い

アナフィラキシーとはアレルギー反応の中でも特に重篤な状態のことをいいます。ですから、アレルギー反応が出始めて血圧が低下したりや意識が朦朧とする場合はアナフィラキシーショックを疑い、一刻も早く医療機関に連絡しましょう。

アナフィラキシーの原因物質

アナフィラキシーは様々な物質により発生する可能性があります。アナフィラキシーが発生する可能性がある物質の一覧を記載していきます。ただし、下記以外にもアナフィラキシーを起こす可能性がある物質は存在するので、常に注意が必要です。

  • 虫刺され
  • 造影剤
  • 輸血
  • 食べ物(鶏卵、乳製品、小麦、甲殻類、果物類、そば、魚類、ピーナッツ、魚卵、大豆など)

アナフィラキシーが発症した時の対処法

アナフィラキシーの症状が現れた場合、次のステップで対処を行ってください:

  1. 助けを呼ぶ: すぐに救急車を呼ぶ、もしくは呼んでもらいましょう。アナフィラキシーは非常に急速に進行することがあり、専門の医療スタッフが対処する必要があります。
  2. エピネフリン(アドレナリン)を投与する: エピネフリンはアナフィラキシーの急性症状を和らげる効果があります。エピペンなどの専用の自己注射器がある場合、使用してください。使い方は説明書に従って行い、筋肉に注射します。エピネフリンはアレルギー反応を鎮静化させ、気道の収縮を緩和します。(ただし、エピペンは処方された本人、保護者、学校の先生、保育士、救急救命士以外は講習を受けていなければ使えませんので注意してください)
  3. 横になり、足を上げる: 意識を保ちつつ、仰臥位(仰向け)にしましょう。嘔吐などがある場合は横にするのでも構いません。また、足を位置を高くすることで血液の流れを助けます。
  4. 必要があれば、胸部圧迫法にて心肺蘇生を行います。
  5. 緊急医療の指示に従う: 電話で緊急医療の指示を受ける場合、その通りに従ってください。医療専門家が適切なアドバイスを提供します。

緊急事態の際は、焦らず冷静な対処を心がけましょう。

参照:日本アレルギー学会編集「アナフィラキシーガイドライン 2022」より

おわりに

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

徳島県鳴門市大麻町にある石丸歯科医院では、

おもに鳴門市藍住町北島町からのアクセスがしやすく

多くの患者さんが来院されています。

一般歯科、小児歯科、歯科口腔外科はもちろん

訪問歯科予防歯科審美歯科にも力を入れています。

お口のトラブルに関して幅広く相談しやすい環境を作っていますので、

気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。